銭湯行進曲
近所に「銭湯」がたくさんあるエリアに住んでいても、「銭湯」の面白さの深みには、なかなか気付かなかった。結果、「銭湯」ってサードプレイスみたいになれるんじゃないか?って思ってる。
品川区と大田区は東京の南側では最大の「銭湯」エリアといってもいいくらい多くの銭湯が点在しますが。東京23区にはまだまだ興味深い多くの「銭湯」が存在していました。また、東京は知らない人も多いですが23区の中で20区に温泉がある「温泉」天国でもあります。だから銭湯の中には「温泉」の名前を冠した銭湯がいくつもあります。私もまだ東京の銭湯を巡って日が浅いですが、私が巡った銭湯のお気に入りを。
僕の銭湯の注目ポイントは下記
1.あつ湯があること(46度越え)
銭湯って立地が良くて、外国人の方の来訪が多いと、比較的ぬる湯が多い気がしますが、駅から離れるような少し不便なところにあると、熱くてシビレるお湯があります。
2.カランのお水が冷え冷えであること
冷たい水が出ることがのぼせないで楽しむコツ
3.湯船が広いこと
足が伸ばせて湯船が広々のところ。小さい浴槽ではなくたっぷりのお湯!
おススメの1
「東京浴場」at 大井町
駅からはちょっと歩きます。大井町から大森方面に少しだけ。
歩いていくと少し高台になったひらけたところに、勇ましい煙突と宮つくりの建物が見えてきます。夕方の良い時間にいくとさぞや良い景色が広がることでしょう。
ロビーを抜けて脱衣所に入ると、天井は美しい格天井。歴史と風格を感じます。脱衣場から覗く中庭にはお魚が泳ぎ、小さな縁側を望みます。木枠のガラス戸なんて随分見ていない気がします。綺麗に昔ながらの建築が保たれている印象です。
湯船は適温です。特別熱くはありません。高い天井と大きな湯船が、銭湯に来たぞ!という気持ちをいやおうなく高めてくれます。
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おススメの2
「久松温泉」at 池上
池上駅から本門寺方面に少しだけ。ビル型の銭湯ですが、東京の温泉の代名詞、黒湯が思う存分楽しめます。私のなかでは最凶(最強?)の熱さを感じる黒湯です。白湯の湯船も鬼アツです。
46度を超える黒湯につかり、熱くなったらテラスに出て身体を休ませます。
薬湯や電気風呂など、変わった湯船が全くないストイックな銭湯ですが真夏にとっても気持ちいい黒湯が堪能できます。
その黒湯の濃さが特筆すべきところでもあります。真っ黒具合はまるで中濃ソースのようです。二度漬け禁止の串カツにでもなった気分で入浴できます。本当に熱々で濃厚ないい黒湯です。今年みたいに熱い夏には本当にお勧めしたい。
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おススメの3
「大盛湯」 at 下神明
根津の宮づくりの銭湯「六龍鉱泉」と迷う勝負ですが、個人的には内装の美しさが秀でる「大盛湯」さんがおススメでしょうか。大井町からバスで行ったほうがいいかもしれません。
宮づくりの門構え、ぴかぴかの格天井、磨かれた木床。縁側には大きな木枠のガラス戸が、むかーしのドラマに出てくるおばあちゃんの家みたいな懐かしさ。(またはサザエさんちの縁側か)
お湯は大きな湯船が2つ。どれもしっかり46度を超えるあつ湯がたっぷり。しっかり熱いので汗が引きます。
黒湯の温泉では無いですが、美しさと澄んだお湯のありがたさを実感できる、まさに、「ザ・銭湯」
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今年の夏も何件もの銭湯が、廃業や休業になってしまっています。
日本ならではのコミュニティ形成の場でもあった銭湯を、ぜひ積極的に応援して欲しいです。